地域の食のレストランvol.1 Sweet Market
~有機野菜・お米を作ってくれる農家と一緒にいただく~
夏のオーガニックランチ
最初のイベントは秋田市の自然食品店「スウィートマーケット」で昨年9月16日に開催しました。
当日お招きした有機農家3人の野菜、米、大豆を使った「夏のオーガニックランチ」をいただきながら、
作物に込めた農家の思い、食に対する消費者の思いを語り合いました。
テーマについて
・有機農業や食の安全に関心を持つ方々に向けて、秋田県内産の有機野菜・お米・大豆などを使った「夏のオーガニックランチ」を提供します。
・農産物を育てた有機農家をゲストにお招きし、作物を育てる思いを語っていただきます。その野菜・お米・大豆を使ったランチを農家と消費者が一緒にいただきます。できるだけ知らない人同士がテーブルを囲むように、また各テーブルに農家が入るようにして、初めて会った者同士が楽しく語り合える雰囲気を作ります。ランチの後、デザートをいただきながら、参加者1人1人に食についての思いを語っていただきます。
・このように、作る人と食べる人が一緒にテーブルを囲み、おいしい料理をいただきながら、食についての思いを語り合い、共有します。
オーナーの挨拶
Sweet Marketは2003年にオープンして先月9周年を迎え10年目に突入しました。
ここまでやってこられたのも安心、安全な食べ物を求めているお客様、それを作ってくれている生産者の皆様、私を支えてくれる友人、スタッフ、家族のお陰と感謝しております。
店を始めるきっかけは、単に自分の店を持ちたいと言うことでした。何の店がいいかと考えている時、大阪に住んでいる姉が「自然食品店がいいよ」とアドバイスしてくれました。
「自然食品って何だろう」と思い、調べてみると無添加の安全な食品でスーパーなどでは見つけられない物、自分が求めていた物だととても興味がわきました。都会では浸透していても秋田ではまだまだ知られていないので店を始めてもお客様に知ってもらうまでにはいろいろ難しいこともありました。
店を始めて自分の食生活も白米、肉や魚が中心だったものから、玄米、野菜が中心になり、そうなったことですぐにカラダに変化が現れました。何をしても痩せなかったのですが徐々に体重が減り、肌の調子が良くなり、朝の目覚めがさわやか、イライラが少なくなったり等、身体も心もいい感じになりました。しばらくしてマクロビオティックと出会い、東京へ勉強に行くようになりました。玄米と野菜が中心の穀物菜食、住んでいる地域で採れた旬の物をいただく身土不二、米も野菜も出来るだけまるごといただく一物全体、すべての物が持つ陰と陽の調和を考えた生活を知ることにより自然の法則、宇宙の秩序によって生かされていること、それに沿って考えると自分に起こっている様々なことがどうしてそうなるのかと言うことが少しずつ解ってきました。
毎日食べている食物で身体が出来ています。食べ物によって元気にもなるし、病気になってしまうこともあります。どのような物を食べていくことが大切か、お米や野菜だと農薬や化学肥料を使わない物を添加物が入っていない物、このような物を食べると病気も防げるし、お薬のような効果も期待できることがあります。
先日、お客様からこの本すごいよと教えていただいた、「ガンを防ぐ8カ条」と言う本で8カ条の一番目に有機野菜をいただく、2番目に無添加の食品、後は良質の乳製品、魚は小魚をなどが書かれていました。そう言う物をいただくことで免疫力が上がりガンは押さえられ天寿まで生きられるそうです。
店を始めてこのようなオーガニック野菜を作っておられる農家の皆さんに出会うことが出来ました。農薬や化学肥料を使わないで野菜を作ることはとても手間がかかり大変な作業だと思います。多くの方に特にお子さんたちに良い野菜をお届けできるように生産者と消費者をつなげる店になるようにこれからも頑張っていきたいと思います。
その良い野菜を美味しく料理して、自分が幸せを感じたように多くの人に幸せを味わっていただけるように日々努力したいと思います。
今日はこれから、参加して下さった生産者さんのお野菜を使ったマクロビオティックの料理をお出しします。肉、魚、乳製品、白砂糖を使用していないマクロビオティックの良さが伝わったら嬉しいです。
最後に、次の私の夢はお年寄りや病気の方、精神的に不安定な人で身体に良い食事が食べたくても作るのが困難な人にお料理を提供して力を合わせながら生きていけるような施設を作りたいと言うことです。実現に向け何か良い知恵がありましたら教えて下さい。
これからもスウィートマーケットをよろしくお願い致します。
プログラム
10:00 |
開会 |
プロジェクトの目的について |
谷口吉光(プロジェクト代表) |
レストランの紹介 |
佐藤美智子(Sweet Market) |
10:15 |
農家のお話 |
土田紀子(杜のやさい畑・北秋田市) |
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岩出健市(岩出農園・由利本荘市) |
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相馬喜久男(相馬農場・大潟村) |
11:00 |
野菜などの試食・お料理の作り方について |
12:00 |
ランチタイム |
12:30 |
つくる人と食べる人との交流会 |
13:30 |
閉会 |
当日のメニュー

オーガニックランチ
イベントの様子
参加者の声
- 農家の話を聞いてどう感じましたか?
- 生産者の方のお話自体を聞くことが初めてに近かったので、3人のお話を聞き、色々な経験の話や無農薬の物を作ることへの気持ちや考え方がそれぞれあり、すごく勉強になったし、人の健康のためのことを考えているという部分が大事だと分かった。
- 短い時間でしたが生産者さんの苦労やていねいな仕事の様子が感じられた
- 野菜やお米をどういう思いで作っているか、どう食べてもらいたいかを聞くことができた。
- 皆さん笑顔がとても印象的でした。おいしいものを作ってくださる方がこんな笑顔で作ってくださるのですから、やっぱりおいしいんだ!と改めて感じました。
- 生産者の方の野菜やお米に対する愛情が伝わった。
- どんな思いで生産されているのか、野菜や作物に対する愛情を感じることが出来た。出来れば考察したことなど、いろいろなお話をもっと聞いてみたかったです。
- 人と人との交流ができる。良かった。知り合えたことを機会に交流を深めるため形にしていきたいと思う。
- 作り手さんの想いや苦労、お話をうかがうだけで自分の中の意識が少しずつ良い方向にむかうようで気持ちがよいです。
- 作る人と食べる人の交流はいかがでしたか?
- マクロビの基本(食材の考え方や扱い方)をちょこっと知れたのでランチがとてもおいしくて、改めて食の大切さを考えた。また、そのランチを作る人や生産者の気持ちも考えさせられる良い機会となった。
- 食事を通じ、沢山の話ができた。野菜の食べ方、ご飯のたき方、レシピ等。
- 農家さんが普段どんなことを考えているのか、聞くことができて良かった。同じテーブルの方との交流がまたとっても楽しかった。
- マクロビに興味があるのでレシピが勉強になった
- つくる方のウラ話を聞けたり、食べる側も食べ方などについて、意見交換を行えた
- 今日のイベントについて、感想をお聞かせ下さい
- 事前にチラシ(内容)をもらえたら…と思いましたが、当日行ってみて何をやるか知るというのもお楽しみ感覚があってよいと思いました。顔見知りや知り合いも何人かいたので、比較的リラックスして参加できました。Sweet Marketさんのランチをずっと食べてみたいと思っていたので、このタイミングで味わえてとてもうれしかったです。
- 生産者、消費者、プロジェクト主催者のそれぞれの分野から、様々なお話をしたり、聞いたりできてよかった。もっとこういうイベントを色々な場でやってみたらいいのではないかなと思いました。
- 第一回目としてはとてもよい内容や日程だと思います。回数を重ねる上では、また違った内容も必要となるでしょう。
- 農家の方は毎日外に出て大変な思いをしているはずです。しかし、その様な苦労話はまったくせず、みんな笑顔があふれていました。私達はその気持ちを考えながら食事を楽しみたいと思った。本当に充実した会でした。
- とてもよいイベントでした。生産者さんの顔が見えること、食べることの大切さ、ありがたみを感じました。相馬さんの黒豆や土田さんの野菜、岩出さんのお米が、この場ですぐ買えるといいなあ…。
- 直接、作っている方とお話ができて、どの様に作られているのか、どの用に思っているのかを聞けて良かった。1テーブルで深いお話を聞けたが、他のテーブルの生産者の方々のお話もゆっくり聞きたかったです。
- 「食べる」ということの大切さをこれ程多くの方が各自なりの考えで実践していることを知る機会をいただいて、大変よかったと思います。
- 色々なバックグラウンドを持つ参加者がいたので、こうした人達をつなげる工夫がもっとつくれると良いなと感じました。
- 全体的にとても楽しく、食材の良さ/すばらしさを知る良い機会となりました。
- マクロビなど、基本的な知識がないと理解出来ない部分もあるので(参加者の多くは意識の高い人が多いので、良いかもしれないが)対象が限定されてくる可能性があるなと感じました。
- 生産者、加工者(レストラン)、消費者が、それぞれの思いを持ちながら参加していることがよかった。また、いろんな生産者の取り組みを学び、広く仲間をつなげていければと思う。
- 「地域の食のレストラン」には規定があるのですか?有機にこだわったレストランに限定しているのでしょうか?(質問です) スウィートマーケットのようなレストランを想定すると、県内に多くあるのかなあ…広がる可能性は…(たくさんできるとうれしいのですが)
- 「地域の食のプロジェクトを作ろう!」というこのプロジェクトをどう思いますか?
- 小さな活動でもこのような取り組みがあちらこちらで広がっていき、最後に大きな輪になると思います。
- コミュニティを作ることによって、地域全体が活性化すると思いました。また、引きこもりや高齢者が、社会にもっと出てこれるような地域にかわっていくのではないかと思い、とても良いプロジェクトだと思いました。
- 食については、私も現在勉強中なのでよくわかりませんが、衣食住は、人間の大切な基盤ですから本当によい食とは何かをしっかりと理解し、生命のために必要な食、真の食を自分も、子供たちも、老人もとれるようになればいいです。食べれない食品ばかり増えている店が多いのは残念です。
- 今は親だけでなく、子供も忙しい毎日です。だから、楽なレトルト食品や安いお弁当だけではなく、手作りの大切さを知ってほしい。そのきっかけになって、輪(食の考え)について考えてくれるきっかけになるので、ぜひぜひ頑張ってもらいたい!
- 素晴らしいです。何かお手伝いできることがあったら声かけて下さい。
- とてもステキだと思います。地産地消をオーガニックでできるなんてすばらしいです。子供も入れる会(料理教室や農業体験)とかもあればいいなあと思います。また参加したいです。
- 賛同します
- とてもステキな取り組みだと思います。
- 「良かった」で終わらない仕組み作りが必要になってくるかもしれないと感じました。・参加者の中には、それぞれ活動されている方が多くいたようだったので、イベント企画側で「つなぐ」しかけを何か提供していけると、より展開が期待出来るのではと思いました。今後も楽しみにしています!
- このプロジェクトを広げていければいいです。大賛成です。
- とても楽しく、有意義な企画だと思います。より広くPRが出来れば良いですね。
- 今日参加して、改めていろんな立場の人がこういう場を必要としているのだと実感しました。次回も楽しみにしています。
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参加した農家の声
- 今日のイベントについて、感想をお聞かせ下さい
- 食べる方が食べ物について良く勉強されている。
- 今日このイベントに参加できて、本当によかったと思います。消費者の方、食に関わる方々のお話や思いを、じかに聞く事ができて、とても有意義な時間を過ごせました。座る席も、農家と、消費者の方々と、交流できる様になっていてよかったです。
- 一つのテーブルの真向かいに消費者の方のお話しする声、実際にこの様な消費者と会話することが無いので、その人その人の家庭のふんいきを感じられる様な気がしました
- すべて良かった。特に、若奥様がたが参加できていること。
- 「地域の食のプロジェクトを作ろう!」というこのプロジェクトをどう思いますか?
- 今後とも続けていただきたい
- 生産者として、このプロジェクトに参加できた事がとてもうれしいです。食の大事さを、今まで以上に考える機会になり、野菜を作っていてよかったと思いました。この活動がもっともっと広がれば、幸せになる人が増えると思います。
- とても良いと思います。最近の出来事、お祭りの当番で担ぎ手の昼食を準備した所、昨年はカップヌードルが出たとの事、今年出なかったので若者のテンションが下がったという話が出たそうです。とてもショックでした。地域の食とはいったい何なのか? まぼろし状態になっていているのかな?
- 全国、全県で行われると良いと思いました
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開催日時・お店について
2012年9月16日 10:00~13:30
Sweet Market 住所:秋田市中通6-4-28
TEL/FAX 018-853-0987
ホームページ http://www.sweet-market.com/index.htm